障害や難病などで、一般企業で働くことが困難な方に、就労の機会を提供するのが就労継続支援B型という福祉サービスです。
就労継続支援B型は、精神障害をお持ちの方でも利用可能です。
この記事では、
- 精神障害の方が就労継続支援B型を利用する条件
- 精神障害の方が就労継続支援を利用するメリット・デメリット
- 自分に合った就労継続支援B型事業所の選び方
上記の内容について、初めて利用を検討する方にもわかりやすく解説しています。
ぜひ事業所選びの参考にしてください。
精神障害でも就労継続支援B型は利用可能

就労継続支援B型の利用条件
障害や難病がある方で以下のいずれかの条件に当てはまる人が利用することができます。
| 就労継続支援B型の利用条件 |
|---|
| ・就労経験があり、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難になった人 |
| ・50歳以上の人 |
| ・障害基礎年金1級受給者 |
| ・就労アセスメントでB型事業所が適当と判断された人 |
50歳以下で就労経験がない方は、就労アセスメントを受ける必要があります。
利用に関しては、相談支援事業所や病院などに相談し、就労継続支援B型を利用できるか確認してみましょう。
精神障害の方の利用は増えている
就労継続支援B型を利用する精神障害を持っている方は、年々増加傾向にあります。
増加の要因としては、就労継続支援B型で、精神障害の方に対して以下のような役割が、あることが挙げられます。
- ソーシャルスキルの向上に向けた支援
- 利用者が主体的に行動できるようになる支援
- 専門機関や家族、地域住民などの連携による包括的な支援
就労継続支援B型では、精神障害を抱える方々が、自分のペースで働きながら社会とのつながりを持ち、生活リズムを整えたり、自己肯定感を高めたりする場として大変重要な役割を果たします。
作業に無理なく取り組め、安心して通所できる環境、そして利用者一人ひとりに寄り添った支援体制が多くの方々から支持されているため、利用が増えています。
精神障害の方が就労継続支援B型を利用するメリット
就労継続支援B型事業所には、多くのメリットが存在しています。利用者が安心して働ける環境の提供、社会参加や自己成長の促進することが出来ます。
以下では、精神障害の方にとってのメリットの紹介をしています。
- 生活リズムの改善と体調管理
- 柔軟な働き方
- 社会参加とコミュニケーションの機会
- 自己成長とスキルアップ
生活リズムの改善と体調管理、柔軟な働き方
就労継続支援B型では、一人ひとり体調に合わせて働くことが出来ます。1日数時間や週1日通うなど、相談することで時間や日数を柔軟に働くことが出来ます。
社会参加とコミュニケーションの機会
他の利用者や職員と交流する機会があり、コミュニケーション能力が向上し、社会的孤立感の軽減につながります。
自己成長とスキルアップ
作業を通じて実務的なスキルを習得するだけでなく、研修や教育プログラムの提供がされます。また、個々に合わせた支援計画が策定されており、成長に繋げていく事が出来ます。
このように、就労継続支援B型に通所することで、自分自身の成長の他に、日常での生活にも良い効果が表れることがあります。
安心して働ける場があることで、無理なく働く経験を積みながら、日常での生活の充実を図ることが可能となっています。
精神障害の方が就労継続支援B型を利用するデメリット
前述したような多くのメリットもあれば、一方でデメリットもいくつか存在しています。以下では就労継続支援B型を利用する際のデメリットを挙げていきます。
- 作業が簡単すぎる
- 工賃が安い
- 一般就労への就職支援が手厚くない
- セルフケアを学べない
作業が簡単すぎる
一般企業やA型事業所で働くのが難しい人向けなので、多くの作業が簡単なものになります。
作業能力が高い人からすると、簡単な作業や単純作業はつまらないと感じるかもしれません。
工賃が安い
B型事業所では雇用契約を結ばないため、最低賃金が保証されておりません。
一般就労への就職支援が手厚くない
B型事業所から一般就労する人もいますが、多くはありません。
施設にも差はありますが、就職支援が手厚いわけではありません。
セルフケアを学べない
就労継続支援では、自信の障害の症状に対処するセルフケアを基本的には学べません。
ただ、B型事業所によっては、セルフケアにも力を入れている事業所があるため、事前に調べたり、探してみても良いでしょう。
デメリットに関してですが、全ての事業所が同様のデメリットを抱えているわけではありません。
事業所ごとに工夫をしているところもあるため、気になることがあれば、事業所や相談支援員に事前に聞いてみるのが必要となってきます。

精神障害の方に合う就労継続支援B型事業所
精神障害のある方は、安定した環境で、自分のペースで働ける仕事が、一般的に適している環境となっています。
以下のような環境がある事がポイントとなってきます。
- ストレスの少ない環境
- 単純作業
- ルーティンワーク
- 興味がある作業内容
- 体調や症状に合わせることが出来る柔軟な仕事
就労継続支援B型は、精神障害のある方にとって、安心して働くことが出来る場所であり、新しい可能性を広げることが出来る場所でもあります。
自分に合った事業所探しが大切
自分に合った事業所を見つけることで、心身や生活の安定、働くことの喜びや楽しさを実感することが出来ます。
以下では、自分に合った事業所を探す際に参考になるポイントの紹介をしています。
就労継続支援B型は事業所により特徴が大きく異なる
就労継続支援B型の事業所は、それぞれ作業内容や作業時間、事業所の雰囲気など様々な面で違う特徴があります。
- スキルアップに重きを置いている
- 心身ともに無理なく働くことができる
- 作業以外のアクティビティがあり、明るい雰囲気
- 全体的に落ち着いた雰囲気で作業ができる
上記のように、事業所ごとに様々な特徴があるため、利用を開始する前に、事前に見学や体験を通じて、事業所の特徴を確認しておくとよいでしょう。
疾病の種類や状態に合わせるのも重要
精神障害の中でも、重度の症状が現れる方から、軽度の症状が現れる方など、人によって症状は多岐にわたります。
就労継続支援B型では雇用契約を結んでいないため、
- 急に仕事を休むことも可能
- 午前だけの仕事
- 週に数回の利用も可能
就労継続支援B型では、自分自身の障害やその日の状態に合わせて働くことができます。
気になる事業所があった際は、相談支援員や事業所に話を聞いてみましょう。
作業内容は必ずチェック
各事業所によって、作業内容は様々なものがあり、単純な繰り返し行っていく作業から、細かい作業など、作業内容は多岐にわたってあります。
長く継続して働いていくうえで、作業内容は大事なポイントとなってきます。
自分に合っている作業内容があるか、自分が継続して働いていくことが可能な作業内容かどうかを、見学や体験で事前に確認していきましょう。
また、作業の内容だけでなく、作業時間や作業量も事前に確認することで、無理なく続けることが可能になってきます。

精神障害 就労継続支援B型まとめ
このページでは、精神障害の方が就労継続支援B型で働くことに合っているかや、事業所を利用する際の選ぶポイントを紹介しました。
就労継続支援B型は、体調に合わせて自分のペースで作業に取り組むことができます。
安心して利用できる環境、利用者1人ひとりに寄り添った支援を行っているため、現在では精神障害の方の就労継続支援B型の利用は年々増加しています。
精神障害の方で、これから就労継続支援B型の利用を考えている方の、事業所を選ぶ際の参考になっていると幸いです。


