就労継続支援B型は、福祉サービスの中でも利用者様が収入を得られる数少ないサービスです。
「就労継続支援B型で稼げるのか?」
「どんな事業が儲かるのか?」
上記のような質問や悩みを、当事業所でも多数受けています。
このページでは、上記の疑問について以下の方を対象に情報をまとめています。
- 就労継続支援B型で、新規事業を考えている事業者の方
- 就労継続支援B型で、たくさんの工賃を稼ぎたい利用者様
- 稼げる就労支援B型事業所を利用したい方
事業を運営する方と、事業をを利用したい方それぞれに有益な内容となっていますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
【事業者向け】就労継続支援B型の二つの収入源

就労継続支援B型の収入源は、二つあります。
- 介護報酬
- 生産活動費
介護報酬は、福祉サービス提供に対する対価、つまり利用料となります。
利用料に関しては、単価が決まっています。
利用料収入を増やすためには、新規利用者様の獲得、既存利用者様の利用率向上に尽きます。
そのため、このページでは単価の決まった利用料よりも、各事業所で悩みの多い生産活動費の稼ぎ方、儲け方について紹介していきます。
就労継続支援B型の生産活動費とは?
就労継続支援B型における生産活動費とは、簡単に言うと利用者様の工賃となる収入です。
雇用による給与とは違うので、就労継続支援B型では工賃と呼ばれています。
生産活動費は、利用者様が作業で稼いだ収入の総額のことです。
生産活動費を稼ぐ場合、主に以下のような収入源が挙げられます。
- 自主製品の販売売上
- 業務委託の委託料(作業量)
- サービス業の利益
これらは、利用者様がメインとなり労働し得られる売上です。
自主製品の販売売上
販売できる自主製品は多岐にわたり、就労支援事業所により様々な製品を販売しています。
就労継続支援B型で取り扱われている商品には、以下のようなものが多くなっています。
- 食料品
- オリジナルグッズ
- リサイクル製品
- 卸した商品の小売販売
製品販売は、極めて種類が多いですが、大きく分類すると上記のようになります。
食料品は、野菜やお菓子などの加工品の販売、オリジナルグッズは、利用者様の手作り商品や自主ブランド品などが、就労継続支援B型で多く取り扱われています。
また、完全自主製品ではないですが、卸売業者から商品を仕入れ小売り販売するという方法も、就労継続支援B型では積極的に採用されている方法です。
自主製品のメリットは、販売先幅広いという点です。
訪問販売、お店へ置いてもらう、ネットでの販売など、様々な販売方法を選択できます。
ただし、販路を自ら開拓していかなければならないというハードルの高さもあります。
業務委託の委託料
企業や官公庁、団体などと契約し、業務を請け負うのが業務委託です。
就労継続支援B型で委託料を稼ぐ場合、以下のような業務が一般的です。
- 建物内の清掃、環境整備
- 事業・作業の一部委託
建物内の清掃は、施設を所有する官公庁などからの受託が多くなっています。
建物内の清掃業務や、屋外の除草作業等を請け負うケースが多いです。
また、企業などから事業の一部を委託されるケースも多くあります。
例えば、精密部品の組み立て作業や、商品の梱包、発送作業などがあります。
業務委託のメリットは、自主製品のように材料費等がかからないため、経費が大きく抑えられる点です。
業務委託は、ほとんどが契約を締結する形となるため、細かな仕様通りに作業に当たらなければいけません。
また、受注までのハードルが高い上、仕事量やノルマ、納期など事業所の能力を超えるケースも多々あります。
就労継続支援で儲かる生産活動は?
就労継続支援の生産活動で設けるためには、
- 作業より”事業”を起こす
- 民間の領域に積極的に進出する
という考え方が現在主流になっています。
食料品や物品の開発、製造や、店舗経営、サービスの立ち上げなどが、生産活動費が大きく稼げるジャンルとなっています。
また現在では、イラスト作成、デザイン、動画編集など、パソコンやWEBを使った事業を運営する事業所も増加しています。
ポイントは、障がい者の仕事だからといってハードルを下げず、民間レベルの事業にどんどん挑戦することです。
就労継続支援事業の3つのおすすめの稼ぎ方
ここでは、生産活動費を稼ぐための3つのおすすめの稼ぎ方を紹介します。
- 経費の掛からない業務を受託する
- ネット販売サービスを利用する
- 助成金を使い一から事業を起こす
経費の掛からない業務を受託する
受託業務は、経費が大きく抑えられるのが大きなメリットです。
例えば、部品組立作業やラベル貼りの場合、材料などを全て顧客から預かる場合が多いので、コストを抑えることができます。
また、清掃や除草の委託作業も、そもそも道具や燃料費を除いて、材料が必要ない作業なので同様です。
そのため、売上のほとんどが利益になり、工賃にできる資金がより多く確保できます。
ただし、あまり単価の低い作業を受託してしまうと、人数や時間に対する資金効率が著しく下がってしまうので注意しましょう。
ネット販売サービスを利用する
製品の販売を行う場合、ネット販売サービスの利用がおすすめです。
ネット販売サービスを利用することで、地域に依存せずに全国をマーケットとした販売戦略を立てることが可能です。
さらに、効果的なマーケティングができれば、大きなリターンを期待することもできます。
利用できるネット販売サービスは以下のようなものがあります。
上記のサービスには、個人レベルで始められるものもあり、気軽に商品を販売できます。
また、大き目の出展料はかかりますが、Amazonや楽天市場は市場が大きいため、ある程度の規模で事業を運営したいは、上記の大規模ECサイトを使いましょう。
販売する製品がなくても、商品を仕入れて販売する、無事故販売(ドロップシッピング)という販売方法もあるので、仕入れコストをかけれない場合におすすめです。
助成金を使い一から事業を起こす
事業を一から起こすには、材料等の仕入れだけではなく、建物や機械などの購入が必要です。
さらに、民間企業と競合する事業を行う場合には、本格的な設備が必要になります。
そこで活用できるのが、就労継続支援B型が対象になる助成金です。
就労継続支援B型で使える助成金には、以下のようなものがあります。
- ⼩規模事業者持続化補助⾦
- IT導⼊補助⾦
- ものづくり‧商業‧サービス生産性向上促進補助金 など
生産活動費を大きく稼ぎたい場合は、上記の助成金を利用して設備環境を整え大きな規模で事業を起こすのがおすすめです。
稼げない就労継続支援B型事業所の課題
稼げない就労継続支援B型事業所では、共通して以下のような課題を抱えています。
- 単価が低い作業をしている
- 福祉的支援に偏っている
自身の事業所、これから事業を起こす予定の方は、上記に当てはまらないかチェックしてください。
単価が低い作業をしている
「障がい者が行う作業=簡単な作業」というイメージが根強いため、必然的に作業単価も安くなってしまいます。
簡単な軽作業は単純工程の繰り返しのため、多くの利用者様が携われます。
しかし、単価が数銭と極めて低いため、複数の利用者様が一日中作業に携わっても、月に数万円の売り上げにしかなりません。
この課題を解決するためには、やはり作業ではなく、事業を運営するというイメージで利用者様に仕事を提供していく必要があります。
事業と聞くと、障がい者には難しいという事業者様も多くいらっしゃいますが、工程を必要に応じて細分化したり、機械化を進めることで、難易度の高い作業でも複数人の利用者様で取り組むことができます。
福祉的支援に偏っている
生産活動費を稼げておらず、工賃が低い就労継続支援B型事業所の特徴に、福祉的支援に偏っているケースが共通してあります。
就労継続支援B型でありながら、利用者様の介助や行事などの日中活動を重視している事業所存在します。
事業所の方針や、利用者様のニーズを満たすためなど理由は様々ありますが、当然生産活動費の売上は低くなります。
就労継続支援B型 生産活動費の稼ぎ方まとめ
このページでは、就労継続支援B型の生産活動費の稼ぎ方や、稼げる事業所の特徴について紹介してきました。
生産活動費を多く稼ぐには、より大きな売り上げが期待できる事業を起こすのがおすすめです。
「障がいがある方でもできる仕事」を探すより、「事業を障害がある方でもできる形に工夫する」というイメージで取り組むことで、十分な生産活動費を確保することが可能でしょう。
これから事業所選びをする方は、このページのポイントをよく抑えて様々な事業所を見てみることをおすすめします。


